謹啓

　今回「日本医療マネジメント学会　第19回佐賀支部学術集会」を、白石共立病院で担当させていただくことになりました。そして、まだまだ先の見えないこの新型コロナ感染症の現状を踏まえて、今回もWebにての開催とさせていただきました。
　この3年挨拶文の書き出しで定番となってしまった「コロナ禍」ですが、医療現場は勿論のこと、私達の生活全体に大きな変革を余儀なくされています。そして少子高齢化に伴う人口減少が進む中にあって、医療のマネジメントを持続可能なものにするための変革は不可欠なものとなっております。
　本学術集会のテーマを「持続可能な医療マネジメント」といたしましたことには、そのような思いがあります。しかしご発表の中で、特にこのテーマを意識していただく必要はありません。これまで通り、この困難な状況の中皆さんが日々取り組んでこられたことや、ちょっとした“気付き”をご提示いただければ十分と考えております。日常の診療上の問題や医療安全から病院運営・経営に至るまで、どんな内容のご発表でも、拝聴する側がこのテーマを意識することにより、そこから議論が生まれ、「持続可能な医療マネジメント」のための変革へと発展していくことを期待しております。
　従来の業務に加えて感染対策、感染対応にとご奮闘されている皆様に心から敬意表しますとともに、皆様にとって本学術集会が有意義な会になりますことを祈念し、多数のご参加を心よりお待ち申し上げております。

謹白